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CTOを目指すならどんなキャリアを積むべき?現役CTOが語る「必要な武器」とは

先日シアトルコンサルティング主催の配信イベント「エンジニアナイト」に、CTO兼CCSOの袖山さんがゲスト登壇しました。「CTOを目指すエンジニアのキャリアの積み方」「CTOに求められるスキル」「フルスタックエンジニアになるには」等、エンジニアに聞いてほしい話の詰まった一夜になりました。

プロフィール

<ファシリテーター>

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株式会社採用モンスター
代表取締役  鴛海 敬子

人事歴10年、前職では年間68名のエンジニア採用を実現。枠にはまらない採用手法で採用成功に導いた経験からついたあだ名は「採用モンスター」。フリーランスの採用コンサルタントを経て、HRのスキルシェアを推進するため起業。

<コメンテーター>

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シアトルコンサルティング株式会社
代表取締役 京和 将史

早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、ITエンジニアとしてレッドフォックス株式会社に入社。2年目より営業職に転身し、トップの営業成績を3年間キープした。レッドフォックス退職後、2006年にシアトルコンサルティング株式会社を設立。現在は東京・大阪のほか、ミャンマーにも開発拠点を置く。

<ゲスト>

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BizteX株式会社
取締役CTO 袖山 剛

SIerにてネットワークエンジニアとしてキャリアをスタート。ソフトウェア会社3社でエンジニア、マネージャー、GMとなり独立。独立直後に現BizteX代表の嶋田と出会い、共同創業として事業を開始。開発以外にもITコンサル、営業支援、PM、トラブルシュートマネジメント等と幅広いキャリアを経験している。

会社の成長期によって求められるCTOは異なる

鴛海「袖山さんは前職でもCTOだったんですか?」

袖山「いえ、BizteXが初めてです。前職を辞めて起業した折、前職の創業メンバーのツテで『嶋田(現BizteX代表)がCTOを探している』という話が来まして。最初に話を聞いたときは一緒に創業する気は全く無かったんですが(笑)、実際に話してみて彼の熱量に惹かれ、さらに持っていたビジョンに共感して、最終的には一緒にやっていくことを決めました。」

京和「なるほど。やっぱりCTOになるには縁が大事なんですね。」

袖山「そうですね、あと一番簡単なのは創業CTOになることでしょうね。CTOになるにはエンジニアの経験は必須ですが、年齢は全く関係ないと思っています。優秀な人であれば2~3年でCTOになれるでしょう。基本的にはリファラルでの縁が多く、起業時は創業者のツテでエンジニア、CTOを探すので、普段から色んな人と仲良くしておくのが大事です。」

京和「弊社はエンジニアの育成にも力を入れているんですが、新卒3年目でCTOになれる人材を育てるには、ビジネススキルかテックスキル、どちらを伸ばすべきだと思いますか?」

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袖山「テックスキルだけだと創業期は厳しいです。創業期は社長やメンバーとの密な連携、お客様とのコミュニケーション、資金調達が必要なので、コミュニケーション力を付けておくことは必須だと思います。そもそもCTOに求められることは創業期・グロース期・上場前後で異なっているんですよ。テックだけを極めたい場合は、上場後もブランディングとしてスキルの高いCTOを求める会社もあるので、そこを狙うのが良いのではないでしょうか。相当狭き門ではありますが……。」

鴛海「技術が好きすぎる人をCTOにすると、事業が伸び悩んだり、採用しづらくなる傾向がありますよね。結局こだわりすぎてキャッシュも満足に作れない、最新技術を使ったことのあるエンジニアしか採用できない状況に陥ってしまう。CTOは、ビジネス視点での全体適正もちゃんと考えられる人なんでしょうね。」

京和「ちなみに袖山さんは、CTOになる前にどんな勉強をされていたんですか?」

袖山「技術系の勉強はしていましたよ。本を読むのは当然。あとは最新の技術を使って、創業期の会社の手伝いをしたり、起業したときは、サービスを自分で全部イチから開発したりもしました。

プロダクトをゼロから開発をすることが成長の鍵になると思っています。例えば『所謂本の予約サービス』を想定して、デザインも見様見真似でCSSを組んで、全部自分で一から作ってみる。そうすると弱みがクリアになりますし、調べる力が付きます。エンジニアは自分で調べる力のある人が伸びるので、今後に必ず活きてくるのではないでしょうか。」

開発技術だけでなく営業やCSの経験も重要

京和「CEOは事業マネジメントや幹部育成に携わるわけですが、CTOは普段どんな仕事をされているんですか?」

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袖山「これもまた会社のフェーズによって異なります。創業期はひたすら開発に携わっていました。事業を始めるにもまずはプロトタイプがないといけないので、最初は自分ひとりで寝る間も惜しんでひたすら引き籠ってコードを書いて。その後3人のメンバーと一緒に4ヶ月かけてリリースした頃には10kg以上太っていましたね(笑)その後は社長と一緒にお客様のところに行って、リリースしたプロダクトを直接営業したり。僕の場合は前職で営業支援の経験もあるのでやや特殊かもしれませんが。」

鴛海「なるほど。エンジニアの仕事だけに限らず、営業やCS、人事の仕事も、若いうちからちょっと齧っておくと強いCTOになりそうですね。」

袖山「そうですね。現在はCSのマネジメントもしていますが、CTOとしてはプロダクトの方針やエンジニア採用周りの責任もあり、経営として事業計画も立てています。あとは月1回の1on1を実施していて、以前は月2回やっていました。」

京和「月2回? 多くないですか?」

袖山「1on1の目的って、個人の成長と会社の成長を紐づけることなんですよ。信頼関係を築き、心理的安全性を高めて、何に悩んでいるのかを聞き出し個人の成長を促す場所です。プライベートの話も聞けるぐらいの仲になっておくことが大事。そして、上のレイヤーの高い人ほど1on1を積極的にするべきなんです。」

鴛海「袖山さんの仰る通り、1on1は月2回か毎週実施して、定期的に定点観測するのがおすすめ。評価面談とはまた別物なので、たまにフィードバックするだけでは意味が無いんです。エンジニアにこそ1on1は大事で、CTOとの1on1になれば尚更嬉しいですよね。」

フルスタックエンジニアになるには

鴛海「ここで質問が来ました。どれぐらいのテックスキルがあれば、フルスタックエンジニアとして認められますか?」

袖山「フロントエンドかバックエンド、インフラのどれかに強みがあることが前提で、それ以外でもプロダクトレベルの開発をしたことがある人ではないでしょうか。例えば、Reactに強い人でRuby on Railsも触ってました、プロジェクトでも使ったことがありますという方です。全部触った経験がある人は稀有だと思いますが、どれか強みがあって、且つ他にも触ったことがあるのはフルスタックエンジニアと呼べると思います。結局は自ら勉強する意欲があるかどうかかもしれません。」

京和「エンジニアとしての経験年数は関係ないんですね。フルスタックエンジニアとその他のエンジニアでは勉強量が違うということですか?」

袖山「いえ、意欲の差です。ひたすらコードを書いているか、書きたいか、それこそプライベートでコードを書いているかどうか。土日も書いている人は著しく成長しますし、勝手に新しい手法を数ヶ月以内にキャッチアップしています。」

鴛海「確かに自分でサービス作っちゃう人や新しい技術を会得する人は伸びますね。仕事でも趣味でもコードを書いているわけですから。じゃあフルスタックエンジニアになるにはどうしたら良いでしょう。」

袖山「まずはそういうプロジェクトに入るところからでしょうね。スタートアップ系の小さな会社に入るか、もしくは小回りが利くプロジェクトにジョインするか。」

京和「開発からインフラまで全部自分たちでやるような。」

袖山「はい。特に運用での障害対応って絶対になんとかしなければいけないので、走りながら身に着くものだと思います。幅広く経験をしたほうが良いし、自ら立候補するぐらいであってほしいですね。初期フェーズのスタートアップはまさにフルスタックが求められる環境なのでおすすめです。」

中長期的なITトレンドを見越して武器を増やす

京和「今後5年後10年後にどんなITトレンドが来ると思いますか?」

袖山「今はAIや機械学習だけだと弱いので、プラスアルファでスキームがセットにないと事業としては厳しい。最近、量子コンピュータが出始めて、10年後にはそれらを操作する言語での仕事が生まれていると思います。あと3~5年後はブロックチェーンがまだ波に乗っているでしょうね。スマートコントラクトや、ブロックチェーン上の応用がどんどん進むんでいると思います。」

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京和「欧米では『5年後にはhttpがブロックチェーンに代わっている』と言われていますよね。NoCodeについてはどうお考えですか?ベトナムやミャンマーに優秀なエンジニアが山ほどいるので、日本でエンジニアとして稼ぐのであれば、ビジネススキルを磨くか、フルスタックエンジニアになるか、プラスアルファの価値がないと厳しいと思うんですが。」

袖山「これは僕の自論ですが、NoCodeには限界があります。NoCodeは特定の処理を簡易に設定する用途には向いているけど、汎用的な処理を設定することには向きません。それは、プログラミングの本質的な情報量を簡易化することは不可能だからです。なので、エンジニア職が消えることはないですが、その分求められる要件は上がるかもしれませんね。

SIやSESも5年10年のスパンで見ると、カスタマーサクセスの考えにコミットできるかどうかが重要です。最終的に顧客のビジネスを成長させないと自社の成長にも繋がらないので、第一に顧客のビジネスを理解する必要があります。だから『エンジニアはテックスキルだけでなく自分の得意な分野を他にも見付ける必要がある』という京和さんの意見には大いに賛成です。マーケティングか営業支援か、お客様の意見を正しく吸収できるコミュニケーション力か、自分の武器をもう一つ作っておくと相当重宝されると思いますよ。」

京和「ありがとうございます。もう一つ『チームワークとRPAの融合』についてお伺いします。これからはロボットと人間が協力して仕事の生産性を上げる時代が来ますよね。どの部分が自動化され、どの部分は人間の仕事として残るとお考えですか?」

袖山「情報共有や単純作業はすべて自動化されるでしょうね。用意された情報が適切な人に配信されるようになるので、所謂『共有MTG』は減ると思います。それこそ、業務に必要なのはクリエイティブ思考、コミュニケーション、適切なストックデータ化だけになりそうですね。チャット上のフローデータと、自動ストックされるデータがあれば業務の遂行はできるはずです。となると最終的に残る重要な仕事は深い思考と、新しい物を生み出す際の複数名でのコミュニケーションだと思っています。新しい物を生み出す業務は絶対に自動化できないのでそれに関連することは残るでしょう。」

エンジニア以外でも自動化を目指す

鴛海「名残惜しいですが本日はこの辺りで締めようと思います。エンジニア募集中ということで、最後にアピールをお願いします!」

袖山「BizteXは自動化の民主化を目指している会社です。今はエンジニアにしか出来ないことを、世界中の誰でも出来る状態にしていきたいんです。世の中の非生産的単純作業を無くして、皆がより生産的な仕事にフォーカスできればハッピーになると考えています。フルスタックエンジニアを求めてはいますが、ReactかRailsかgolang、どれか一つでも扱える人であれば是非お声掛け頂きたいと思っています。スキルよりも『世界を自動化の民主化にしたい』熱い想いと意欲のあるエンジニアにぜひ入ってほしいです。エントリーお待ちしています!」

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